大腸がんが増殖する仕組み

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岐阜大大学院連合創薬医療情報研究科の赤尾幸博教授(62)=分子腫瘍学
=らの研究グループが、大腸がんを増殖、転移させる血管(腫瘍血管)ができ
る仕組みを実験で解明した。がん細胞が、周辺組織の遺伝プログラムを変化さ
せる物質(マイクロRNA―1246、同―92a)が入った微小なカプセル
を放出し、周囲の正常な細胞を腫瘍血管に変えることを突き止めた。

赤尾教授によると、カプセルを介して腫瘍血管ができる仕組みを証明したの
は他の臓器のがんを含めて初めてで、大腸以外にも共通する可能性があるとい
う。赤尾教授は「カプセル放出を抑える新薬が開発できれば、腫瘍血管ができ
ず、がんの肥大化や転移が抑制され、がんと共生できるようになる」と強調。
がん細胞を殺す際に正常な細胞も傷つける抗がん剤とは違う、体に優しい創薬
につながる可能性を示した。

腫瘍血管は腫瘍の中や表面に走る特有の血管網で、その血管ができることで
がん細胞に栄養が供給され、肥大化する。正常な血管とつながると、骨や肝臓
など他の臓器にがんが転移する要因になる。

カプセルは「膜小胞」と呼ばれ、直径10~100ナノメートル(1ナノメ
ートルは10億分の1メートル)と100~400ナノメートルの2種類。マ
イクロRNAなどの遺伝物質を包み、免疫で攻撃されるのを防ぐ働きをする。

実験では、がん細胞が放出したカプセルを培養液から遠心分離で抽出。これ
をヒトの血管の元になる細胞(血管内皮細胞)に与えると腫瘍血管が形成され
た。また、マイクロRNA―1246と同―92aのみを血管内皮細胞に注ぐ
と、さらに細かい腫瘍血管網が作られた。

カプセル内には200~300種類のマイクロRNAが含まれるとされる。
赤尾教授らはこれまでの研究で、大腸がん患者のがん切除手術前後の血液中の
カプセル内マイクロRNAを比較。切除後は1246と92aの濃度が著しく
下がったことから、がんを早期に発見できるバイオマーカー(指標)になる可
能性があるとして注目していた。

今回の成果の論文は9月、国際科学誌「Biochimica et Bi
ophysica acta」のオンライン版に掲載された。参照 http://www.scienceplus2ch.com/archives/4892432.html

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