空想と現実

brain

空想と現実を見分けることは、多くの人にとっては容易という以前に当たり前のことだ。
実際に目の前で見ているものと、頭の中で作り出した幻想を一緒にしてしまっては、
日常生活もままならないだろう。

しかしながら、私たちの脳がどうやって想像と
実際に目の前で見ているものを区別しているのかについては、
はっきりとした答えはわからなかった。
何せ、どちらにしても使っている脳の分野は全く同じだったからである。

だが、最新研究によってついに現実と空想の境目にメスが入ったようである

脳裏にイメージが浮かぶ、という言葉が的を射ているのは、
何かを空想すると、実際に頭の中にそのイメージを作っていること、
そして”脳裏”という言葉の通り、実際に脳の後ろ側を使っていることによるだろう。

その通り、実際に見ていないものでも、脳はイメージを認識することができる。
だとすれば、実際に見ているもののイメージと、自分自身で作り出したイメージを、
脳はどのように区別しているのか。
それとももしかして、区別なんてできていないのだろうか。

ポイントになるのは、その順序であった。

“脳裏にイメージが浮かぶ”ときに使用される脳の分野は主に二つ、
頭頂葉と後頭葉である。
後頭葉は視覚野を含む脳のエリアで、主に視覚情報を司っており、
名前の通り、頭の後頭部に位置している。
頭頂葉も名前の通り、頭の上の方に位置しており、
こちらも視覚情報を司るが、それ以外にも感覚全般を司っていると考えられている。

そして、実際のイメージを見たときは後頭葉から頭頂葉の順番で機能し、
空想のイメージを創り出す時は頭頂葉から後頭葉の順番で機能するらしいことがわかったのだ。
それぞれ、上への流れ、下への流れ、と表現される。

これについて、実際のイメージについては後頭葉がまずなんとなくキャッチした情報を
頭頂葉が正確に組み立てており、
空想のイメージについては頭頂葉が元になる情報を喚起して、
それから後頭葉がぼんやりとしたイメージを創り出すのではないかと考えられている。

こうした、ニューロンを行く”流れ”に着目した研究は比較的新しいもので、
これにより更に脳の機能について新たなことがわかるのではないかと言われている。

つまり、幻覚を見るというのは、
実際のイメージじゃないものに対して上への流れを行ってしまった結果ではないだろうか、
手品などを見て錯覚を起こすのもこれと関係があるのではないか、など、
様々な疑問が沸いて出てくるところだが、
着目点が新しかったため、それを検証するのに充分な設備が整っているとも言い難い。
その上、脳は常に働いているものなので、
ある信号が何に反応したものなのかを探るのは困難なのだ。

更に、空想というものがどこから沸いて出てくるのかについてもわかっていない。
もしかすると、頭頂葉と位置が近いこともあって、
人間の知能などをつかさどる前頭葉が関連しているのでは、と言われているが、
単なる仮説に過ぎないとのことである。

だが、いずれにせよ新たな研究対象が生まれたことは喜ばしい。
もしかすると幻覚を意図的に生み出せるかもしれないとなれば、
バーチャルリアリティなどへの応用も可能なのではないだろうか、どうだろうか。

参照 http://www.scienceplus2ch.com/archives/4936435.html

浜松市南区のカイロプラクティック、整体

 

 

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