"原因不明の痛み"の原因が特定される

慢性的な痛み、というのに悩まされている人は、およそ全体の20%にもなるといわれる。
通常、この痛みというのは原因が不明であったり、
過去のトラウマや大怪我に起因して発生したりするもので、
人によっては社会生活を送れないほどの痛みを生じる場合もあるのだが、
この慢性的な痛みが起こるプロセスが解明されたようである。

通常、こうした慢性的な痛みというのは、脳が誤作動を起こしているせいであると考えられてきた。
本当はないはずの痛みをなぜか脳がキャッチして、ありえない痛みを作り出している、というものだ。

実際、こうした痛みを作り出さないように脳をトレーニングするような治療方法もあり、
一部は痛みが和らいだり、完璧に痛みを取り除いたりすることができるケースもある。

しかしながら、すべての痛みが脳にあるわけではないらしいことがわかった。
では、痛みの原因はどこにあるのだろうか。

一つには、末端神経の異常があるようである。例えば、幻肢痛などがこれに当たる。
本来ないはずの器官について痛みを訴えるというこの幻肢痛は、
実際に末端神経が痛みを訴えており、それは脳のエラーではないというのだ。

そして、そうだとしたら話は簡単で、末端神経を麻痺させるような処置を施すことで、
簡単にこの幻肢痛を和らげることができることがわかったのだ。

もう一つには、免疫システムの異常というのも挙げられる。
四肢への怪我が治った後に起こる、CRPSという症状があるのだが、
これは空気が触れるだけでも痛いほどの激痛を伴うものだ。
これも慢性痛として知られているものなのだが、
この症状を訴える患者の血液中には、特定の免疫物質が含まれることがわかった。

もちろん、この免疫物質の発生を抑えることもできる。
そうすれば、理由がわからない痛みとされていたこの慢性痛も、
実質的に治療することが可能になったのだ。

こうして、”原因不明の痛み”の原因を突き止めることに成功した医学。
この先も様々な謎が解明され、より健康な生活が送れるように期待したい。

元の記事:Livescience

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